五十嵐雅之
五十嵐雅之
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マクロ的には、首都圏への人口一極集中、地方経済の衰退、とよく言われる。

実は、最近の新卒学生の地元就職志向が年々高まっている。大手小売・サービスを中心に、地域限定社員制度を相次いで導入・拡張させていることからも、その胎動が窺える。

他方、企業経営者やIT系企業社員などが軽井沢に移住し、普段はテレワーク、週数回は新幹線で1時間をかけて東京に通勤するといった働き方も徐々に増えてきている。さらに、軽井沢移住者同士が、業種・職種の垣根を越えて、コミュニティを形成し始めているようだ。

デジタル技術は、物理的な距離感を解消すると同時に、無機質ゆえに心理的な距離感を縮める「アナログ的なつながり」に対する大切さを思い起こさせる。

イノベーションは、斬新な技術・発想に加え、対話・信頼関係を媒体として、異物が交わり合って化学反応を起こすことで生み出されることが多い。

そういった意味で考えると、都市部では生まれ得ない、地方発のイノベーションが巻き起こってくる土壌が徐々に整いつつあるのではないか。

とかく目新しいスタートアップに注目が集まりがちだが、人々が集い始めた見えづらい場所から創出される新たな価値の種を見出し、育て、花咲かせる発想も忘れてはならない。

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