2021年2月、東京・ミュンヘン発-ローランド・ベルガーは、グローバルアドバイザリーファームのラザードと共同で毎年実施している広範な自動車部品産業に関するスタディ、「2020年 グローバルサプライヤスタディ」を公表いたしました。今回は、これまでのCASEトレンドに加えて、COVID-19の影響も踏まえて、サプライヤ産業における現状分析と勝ち残りに向けた要件、アクションについて論じております。

要旨
2020年上半期にはCOVID-19の影響で自動車生産台数が大幅に減少し、2020年上半期にはサプライヤの収益が最大25%以上も減少するという予想外の事態が発生した。中国はCOVID-19ショックから比較的早く回復したが、世界的な量的損失を補うことはできなかった。

売上高の減少は業界全体のEBITの崩壊を引き起こしたが、サプライヤは2020年の最初の6ヶ月間に平均で約2%のプラスのEBITマージンを確保した 。その結果、負債のレバレッジレベルは過去最高に上昇し、特に小規模なサプライヤにとっては負債と株式の資金調達がより困難になった。

電動化とコネクティビティへのシフトをさらに加速させる政府の取り組みにより、新たなモビリティ・エコシステムに向けた業界の道のりは、今後も変わらないと予想される。COVID-19は、多くのサプライヤが自らを再配置し、勝者として危機から抜け出す機会を提供している。

2008/09年の危機後のサプライヤの発展を分析した結果、当社の「勝者」フレームワークは、成功は主に製品の領域や地域によって決まるものではないことを示している。市場でのリーダーシップ、財務力、結果を重視した実行からなる全体的な戦略が、包括的な成功要因である。

将来の勝者となり、成功したビジネスモデルを形成し、新しい10年に向けて財務の柔軟性を確保するためには、サプライヤはビジネスモデルを再考し、再編成し、潜在的に刷新する必要がある。

・伝統的で縮小している地域では、サプライヤは能動的な収穫戦略を厳しく展開し、以前よりも頻繁にアウトフェーズ 出口を検討することが求められる。
・今後の成長分野では、サプライヤは投資要件を満たすための資金調達方法を見つけなければならない。株式資本や負債資本へのアクセスが限られているため、パートナーシップアプローチ、スピンオフ、IPO/SPACなどの代替形態の資金調達が必要となる。
・従来の欧州の供給基盤は、レガシービジネスの再構築を並行して進めながら、 ノウハウトランスフォーメーションを活用しながら、 北米や中国との新技術の差を縮めることが重要となる
・日本に特化したサプライヤは、系列の構造の中でコンフォートゾーンから抜け出し、国際的なOEMへのさらなる門戸を開かなければならない
・テクノロジーに特化した北米のサプライヤは、新技術やデジタルビジネスモデルの分野で頭角を現しているのに対し、中国のサプライヤは、電動モビリティ分野でのポジショニングの良さを活かし、他のテクノロジーのギャップを埋めることが有効となる

※本スタディ(抜粋版)はこちらよりご覧ください

 

<株式会社ローランド・ベルガー>
1967年にドイツ・ミュンヘンで創設された欧州系最大の経営コンサルティング会社。現在世界34カ国50オフィスに約2,400名のプロフェッショナルスタッフを擁する。日本では1991年に設立。世界の主要なグローバル市場で事業を成功させている。
https://rolandberger.tokyo/

<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社ローランド・ベルガー
東京都港区赤坂1-12-32アーク森ビル23階
広報担当
岡田麗愛 TEL: 03 3587 6656    Email: lena.okada@rolandberger.com

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