デジタル化時代のヘルスケア企業の長期ビジョンと中期経営計画
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2019.08.26

デジタル化時代のヘルスケア企業の長期ビジョンと中期経営計画

デジタル化時代のヘルスケア企業の長期ビジョンと中期経営計画
服部浄児
服部浄児
プリンシパル / 東京オフィス / 03-3587-6660

共著:尾﨑宥文  東京オフィス / +81 3 3587-6660

かつてないほど激しく変動し、複雑性・不確実性が高く曖昧模糊としたVUCAワールドにおいて、これまでのヘルスケア業界の常識や過去の延長線上に基づいた成長シナリオは意味を成さない。超長期の未来を見据えたビジョン(自分たちのありたい/あるべき姿)を描き、それにめがけてこれまで以上に主体的にアクションを仕掛けていくことが、企業経営者に求められている。中期経営計画の策定においては、中長期のヘルスケア業界を形作る4つのキートレンドである「イノベーションの進展」「患者中心の医療へのパラダイムシフト」「ヘルスアウトカム向上ニーズの増大」「新興国市場の台頭」を組み込んだ上で、重要なイネーブラーであるデジタル技術をいかに取り込んでいくかを明確にする必要がある。

ヒトゲノムプロジェクト完了以降、生命科学研究とテクノロジーは急速に進歩している。個人の遺伝情報、バイタルデータ、生活習慣、等の莫大なビッグデータを収集し正確に分析し、患者個人に個別最適化した医療を提供することが近い将来可能になると考えられる。この「個別化医療」の実現に向けて、「イノベーションの進展」と「患者中心の医療へのパラダイムシフト」は必須である。更に、個別化医療は、寛解率や奏効率等の「臨床アウトカム」だけでなく、費用対効果「経済アウトカム」、および患者の治療満足度やQOLにまつわる「患者アウトカム」の3つ全体を包含する概念である「ヘルスアウトカム」向上ニーズを満足するだろう。

サイエンスとデジタル技術の進歩により個別化医療・患者中心の医療へのパラダイムシフトが進むなか、ヘルスケア企業のビジネスモデルも大きく変わっていかなければならない。向かうべき未来と新たなビジネスモデルの指針となるのが長期ビジョンである。

 

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