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【視点101号】 日本発のグローバルブランドを増やそう

ローランドベルガー

福田 稔

言うまでも無くブランドは商品・サービスの付加価値の源泉として大変重要である。しかし、経済規模、文化的成熟度などの観点といった実力に比して、グローバルに通用するブランド力を持っている日本企業が多いとは言い難い。

本稿では、日本発のブランドがグローバルで成功するために実践するべき三つのポイントを提言する。

1)ブランドの戦い方を明確化する
ブランドは、ラグジュアリー、プレミアム、マスなど、そのタイプによって定石とすべき戦い方が異なる。それらの基本を抑えた上で、ブランド固有の勝ちパターンを確立することが重要

2) ブランドの鮮度を維持する仕組みを持つ
どんなに優れたクリエーターやデザイナーを抱えていたとしても、仕組みなくしてブランドの鮮度を長期間維持し続けるのは困難。ブランドの鮮度維持を目的とした仕組みを社内に設けることが重要

3) ブランドを軸とした組織を作る
グローバルでブランドビジネスを展開するためには、機能軸や地域軸に優先してブランドを軸とした組織体制を作ることが重要。その際、本社機能の持ち方はブランドのタイプに応じ特に重要となる