プリンシパル
呉 昌志
日本に足りない力をアジア全体で
幼少期から、日本、そして身近な韓国をはじめ、アジアのためになることをしたいという思いがありました。IT業界で以前は働いていましたが、当初の目的を達成するためには、経営層をも巻き込んで企業の経営課題解決のために仕事を行う戦略コンサルティングが最適なのではないかと思い、転職を決めました。
ローランド・ベルガーに転職した当時から中国・東南アジアでの「ジャパンデスク」の取り組みなど特にアジア圏への注力が進んでおり、私自身も、デジタル・IT分野のみならず、モビリティや海外市場参入戦略などのプロジェクトをさまざまな地域で経験してきました。
日本企業は良い技術・製品を作ることや安定的なサプライチェーンの構築には長けていますが、マーケティングなど顧客に寄り添い届けるまでの力については韓国などの他国から学べることがあるのではと考えています。経済が加速するための一助となれるよう、今後もアジア圏でのプロジェクトに多く関わっていきたいですね。
目指す立場に近づける環境
2016年から2019年まで、ソウルオフィスにトランスファー(転籍)していました。韓国は幼少期から自然と触れていた文化圏だったため、言語の壁は特に感じることはなく、現地企業に深く共感していただけるような対等な目線で働けたことは良い経験でした。
コンサルティングの世界は、プレゼンテーションや報告書などをはじめ、顧客とのコミュニケーションとして言語をどう操るかがかなり大きな鍵となります。もし海外でコンサルタントして活躍することを考えている方がいるならば、現地の方と深く議論できるよう、背景となる文化の理解、言語の習熟度を上げておくことをおすすめします。
当事者よりも当事者らしく
ローランド・ベルガーはグローバルな組織であり、フラットな環境です。知的好奇心も尽きることがない環境です。プロフェッショナル職として一人ひとりが活躍するため、年次などもあまり関係なく、ジュニアコンサルタントが、何を考えているかをパートナーに率直に伝えることも日常茶飯事です。
コンサルタントはそもそも、他人事だったとしても自分事としてお客様の課題について真摯に、かつ柔軟に考えられる方に向いている仕事だと感じます。アバターをまとうかのごとく、「もしも自分があの企業の社長だったらどう考えるか」を考え続けるのは楽しいですよ。