共著:下村健一 バンコクオフィス
【飛躍17号】
スーパーアプリ化したASEANのモビリティプロバイダーは、今後どのように進化するだろうか?
結論から言うと、「ASEANでは将来、モビリティプロバイダーがプラットフォーマー化し、小売り業や外食業の業界構造を、ディスラプト(創造的破壊)していく」と筆者はみている。
本稿ではその可能性について、具体的なビジネスモデル仮説を含めて説明する。その全体像は、大きく二つある。第一に、モビリティプロバイダーが小売り・流通としての役割を強め、メーカーポジションまで取る動き。第二に、外食のサプライチェーンを変革し、更には自らが外食プレーヤーにまで展開する動きである。本稿では順を追って説明していく。