ロジスティクスは、今までに3 つの革新的変化を遂げてきた。
第1の革新は、19世紀後半から20世紀にかけての「輸送の機械化」である。鉄道、自動車、汽船/機船の普及により輸送力が格段に強化され、大量輸送時代の幕開けとなった。
第2 の革新は、1960年代からの「荷役の自動化」である。自動倉庫や自動仕分といった物流機器の実用化により、倉庫内の荷役作業が一部機械化されることになった。
第3の革新は、1980年代からの「物流管理のシステム化」である。ITシステムの活用が広がり、物流管理の自動化・効率化が大きく進展し、インフラシステムの整備が進んだ。
そして、本稿では、現下進みつつある第4 の革新「Logistics 4.0」について解説し、変化を見据えた戦略的投資の重要性について論じる。
● Logistics 4.0による変化 #1 : 省人化 ⇒“人の介在”を必要とするプロセスを大きく減少させる
● Logistics 4.0による変化 #2 : 標準化 ⇒物流に関する機能・情報を広く繋げる
● “物流の装置産業化”を見据えた戦略的投資の重要性 ⇒“変化のシナリオ”を予めプランニングしておくことが重要である