次世代メンテナンスは、目指す姿を明確にして、戦略的に構築していくことで高いコスト削減効果を期待できる。
日本企業は、既にメンテナンスリソースを社内に抱えてしまっていることから、ゼロベースで目指す姿を考え、新たな保全体制を構築していくことに二の足を踏むケースが多いが、今後のグローバルでの競争力確保のためには、保全体制の見直しは必要不可欠である。
本稿では、具体的な事例と共に次世代メンテナンスの価値とその導入戦略について論じる。
1) 保全方式は時代と共に変化を遂げ、ICTを活用した次世代のメンテナンスが誕生
2) 航空業界、電機業界をはじめ、多くの業界で次世代メンテナンス導入による大幅なコスト削減が実現
3)「戦略面」「インフラ面」のハードルを越えることで、目指すべき保全体制を達成する