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【視点104号】 デジタルヘルスの本質を見極める

ローランドベルガー

徳本 直紀

本稿では、あらゆる企業が期待を寄せながらも、市場性についてはいまだ不透明な「デジタルヘルス」という巨大市場の本質を論じる。

現実的には、確たるビジネスモデルが見えていないことがデジタルヘルスの最大の悩みの種である。それ故、当該領域においてビジネスモデルを講じる際には、デジタルヘルス事業単体での事業性ではなく、より全社視点で、デジタルヘルス事業を行うことの意味を考えなくてはならない。目指すべき価値と、その事業化にあたって越えるべきハードルについて考察する。

グローバルデジタルヘルス市場は、2020年には1,000億ドルの規模に成長

1)デジタルヘルスに求められているものは、「医療の質の向上」と「医療費削減」に対する既成概念を超えたアプローチ

2)市場形成を阻む3つの壁

●  マネタイズの難しさ
● ステークホルダーの多さ
● ライフサイクルの早さ