SHARE THIS PAGE

地殻変動が進むアジア小売市場 第3部

世界最大人口を擁するインド/注目度が高まるバングラデシュ

下村                            健一

プリンシパル/バンコクオフィス(アジアジャパンデスク)

グローバルビジネスにおいてアジアの重要性が益々高まっていることは言うまでもない。その中でもアジアの小売市場はその規模と成長性の観点のみならず、デジタルリープフロッグの在り様含めて世界中から注目を集めている。

アジアリテールの動向を抑えるということは、小売事業者のみならず製造業者にとっても重要な示唆を与える。リテールを知るということは、ローカル消費者を知るということでもあり、そこから得られる情報は製造業サイドの商品開発や配架計画にとって貴重なフィードバックになる。

アジア新興国の消費者に対しては、マスマーケティングで啓蒙し、画一的な購買行動を促すことはもはや難しくなっている。各国、そして一国の中でも世代間やセグメント間での価値観や購買行動の違いを読んで細かくアプローチしていくことが重要となっている。

典型的な日本式アプローチとして、プロダクトアウトで「良いモノ」を作るだけではもはや勝てないことはよくご存知だろう。日系企業のアジアビジネスにおいて、リテールを抑えることの重要性はより高まっていくはずだ。

ローランド・ベルガーはアジアのあらゆる国のあらゆる小売業態に対して多くのコンサルティング支援を行ってきた。日系企業のみならず、ローカルや欧米系リテーラーに対しても多面的な支援を実施している。その中で得られた知見について、本スタディでは国別・地域別にご紹介している。

スタディは3部構成としており、第1部では中国、第2部では東南アジア、第3部ではインドとバングラデシュを取り上げている。第3部の最後では、アジアリテールを攻略していくための視点を示唆としてまとめている。

今回は第3部(最終回)としてインド、バングラデシュの小売市場について論じるとともに、日系企業が検討していくべき論点をご提示する。