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【視点121号】日系製薬企業の戦略的トランスフォーメーションの進め方

ローランドベルガー

服部 浄児

薬価引き下げ、ジェネリックの台頭等、日本の製薬ビジネスを取り巻く経営環境が今後一層厳しさと複雑性を増していく中で、中堅新薬系メーカーにおいては事業軸・機能軸・地域軸でのビジネスの抜本的な組み換え(コンフィギュレーション・マネジメント)による抜本的な戦い方の変革が求められている。

自前主義を見直し、M&Aや事業スワップを活用した疾患領域の大胆な絞り込み、ベンチャーキャピタル的な投資活動を通じた創薬シーズおよびBeyond/Around ドラッグ等の最新テクノロジーへのアクセスといったコーポレートアクションを駆使することで疾患スペシャリストに進化することで、日本市場での生き残りだけではなく、グローバル市場で戦える企業体への戦略的トランスフォーメーションが望まれる。

本稿では、複雑性がさらに高まる状況の中、ビジネスの抜本的な組み換え(コンフィギュレーション・マネジメント)の重要性・具体的手法について、日本の製薬業界を例に提言する。

■製薬業界では、より抜本的な戦い方の変革が必要

■その手段として、事業スワップやCVC活用といったこれまでより大胆かつ柔軟な打ち手が有効

■事業・機能・地域が連動したコンフィギュレーション・マネジメントにより世界で戦える姿へと変質する